即席割烹「タマテ」

太田和彦さんの『居酒屋味酒覧(みしゅらん)』（新潮社） に出てくるお店です。
お店の表現ががあまりに美味しそうなので、予約してやってきました。
見かけは普通の居酒屋です。

店内

店内は、小あがり程度の座席が二つと、テーブルが３〜４それにカウンターの小さなお店です。通路が広く綺麗に手入れされています。
この、綺麗に手入れされてる感じが美味しい店を予感させた。

どろめ

「今日はどろめが入ってます」と、感じのいいおかみさんが勧めてくれたので注文しました。
「どろめ」はイワシの稚魚で、釜ゆでにして食べるのですが新鮮なものは生で食べれるのです。
透き通るような「どろめ」ですが気温が暑すぎるのか、今年はあまり採れないのだと説明してくれた。



「酢みそとポン酢どちらにします？」
女将に聞かれたので一つずつ注文すると、酢みそとポン酢が二つずつ出てきた。
こんなことなら、一つ注文してれば良かったかな（笑）

このツルツルとした舌触りが楽しく
ビールと一緒に流し込むように頂いた。
私はあっさりとポン酢でいただく方が好みかな？

ちゃんばら貝

ちゃんばら貝は、巻貝のふたの部分に赤茶色の爪があり、生きている時には
まるで刀を振り回すような動きをすることから名づけられたそうです。

この貝を楊枝でくるりとつまみだし、口に放り込むと「ガリッ！！」っと奥歯とチャンバラした。
どうやら、突起物がついたままだったらしい。
そこで、貝を持ち突起物をつまんで引っ張るとスルリと簡単に身がとれた。

もちっとした感触の身で、驚くほど味付けが素晴らしい！
少し甘い薄味のダシで煮た貝は、「たまて」さんの料理法もさることながら、巻貝でこれ以上美味しい貝は無いのではなかろうかと思われた。
この貝を食べられただけでも、高知まで来たかいがあったというものだ。

かつおのたたき・塩たたき

「今日は良いカツオが入ってますよ〜！」女将が自慢げに言う。
そりゃあもう、当然注文でしょう！

たたきを注文するときに、「かつおの塩たたき」と「かつおのたたき」のどちらにするか聞かれたので違いを尋ねた。
基本は、普通のたたきだそうだ。
昔は真ん中の写真のポン酢で食べる「たたき」だけだったそうですが、最近「塩たたき」というのが流行ってるのだそうだ。

私は、気になるので両方注文してみた。
上が「塩たたき」で、肉厚のたたきにわさび・大葉・ニンニクを乗せて食す。
これはいい！！
香ばしく脂の乗ったカツオをサッパリと、しかし旨味はじっくり味わえる。
新鮮なカツオが採れる高知ならではの料理法なのか、と想いを巡らせた。

流行るわけだ！

かなり時間が経ってから届いたのは、きっと注文してから作ったのだろう。
鮮度が良いからか、身には弾けるような触感があるのだ。
しかし、焼（やき）の香ばしさがしっかり残っているが、藁焼きとは思えない。

「これ、藁焼きですか？」と尋ねると「違う」と言う答えが返ってきた。
どうしたのか、もう少し突っ込んで話をすればよかったけど、そんな空気じゃなかったのであきらめた。

しかし、はじめて食べた超肉厚の「たたき」に感動したのは確かです。
藁焼きじゃないから味が云々という事はありません。
いままで食べたカツオのたたきの中では、一番にしていいくらいの美味しさだった。

天ぷら盛り合わせ

ビール

ビールに「であい博」のロゴが入っていた。
龍馬ブームだからなぁ〜！

えがにの唐揚げ

「えがに」は浦戸湾でとれる特産品で、「のこぎりがざみ」のことです。
食べ過ぎるとのぼせることもあるらしいですが、お構いなしで食べました＾＾
味は、唐揚げなのでもっちりしたカニ肉の感触はありませんでしたが、とても美味しいかにです。

あまりの旨さに一心不乱で食べた。甲羅の中にビッシリ詰まったミソは絶品！！
残さずたいらげたのだった。

メニュー

値段がついてないので何がいくらかはわからないですが、そんなに高くないので思い切って注文してみましょう。

お店情報

住所 ：高知市追手筋1-8-17
TEL ：088-872-1370
定休日 ：日曜
営業時間 ：16:00〜22:00


大きい地図・ルート検索　　( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )