夢二郷土美術館は、大正ロマンを代表する画家・詩人である竹久夢二の作品を専門に収蔵・展示する美術館です。後楽園からは、岡山城を挟んで南東方向に位置しています。

夢二郷土美術館は、本館と別館(夢二生家記念館・少年山荘)の2つがあります。

夢二郷土美術館 本館

  • 概要: 1984年、夢二生誕100年を記念して開館しました。夢二の肉筆画をはじめ、版画、雑誌、装丁本など約3000点を所蔵し、常時100点ほどを展示しています。年に数回、企画展も開催され、様々なテーマで夢二の作品を紹介しています。
  • 特徴:
    • 夢二の美人画「夢二式美人」をはじめとする代表的な作品を鑑賞できます。
    • 夢二がデザインした楽譜や雑誌の表紙など、幅広いジャンルの作品を通して、夢二の多才な才能に触れることができます。
    • 館内には、夢二が晩年構想していた「暮らしの中にある芸術」を体現したミュージアムショップ&カフェ「art café 夢二」が併設されており、夢二のデザインをモチーフにしたグッズや、岡山の食材を使ったメニューを楽しめます。
    • 夢二が描いた猫にそっくりな看板猫「黑の助(くろのすけ)」が気まぐれで出勤しており、来館者の人気を集めています。
  • 場所: 岡山県岡山市中区浜2丁目1番32号
  • 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 入館料: 大人800円、中高大学生400円、小学生300円

夢二生家記念館・少年山荘(別館)

  • 概要: 夢二が16歳まで過ごした生家と、晩年に自ら設計したアトリエ兼住居「少年山荘」を復元・公開しています。
  • 特徴:
    • 築約250年の茅葺屋根の生家では、夢二の少年時代の部屋や、初期の作品などが展示されています。
    • 「少年山荘」は、夢二が設計した唯一の建物であり、夢二の暮らしぶりや美意識を感じることができます。
    • 生家にある納屋を改装したカフェ「椿茶房」では、夢二の作品をイメージした和菓子などを楽しめます。
  • 場所: 岡山県瀬戸内市邑久町本庄2000-1
  • 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
  • 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 入館料: 大人600円、中高大学生250円、小学生200円(2館共通券)

後楽園からのアクセス

後楽園から夢二郷土美術館本館へは、以下の方法があります。

  • バス: 岡山駅方面行きのバスに乗車し、「蓬莱橋・夢二郷土美術館前」で下車すぐです。所要時間は約15分です。
  • タクシー: 約10分です。
  • 徒歩: 約30分です。

夢二郷土美術館は、大正ロマンの雰囲気を味わいながら、竹久夢二の独特な世界観に浸ることができる魅力的な美術館です。後楽園を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。